一度は訪れたい歴史公園~浴恩館公園(小金井市)~
小金井市の業者さんへ顔を出した際、
昼食後、まだ時間があったので、
近くにあった「浴恩館公園」を訪ねてみました。
いわゆる「歴史公園」なのでしょうが、
住宅街にポツンと出現したこの公園は、
明らかに遊戯公園とは一線を画する、
何とも不思議な魅力をもった公園でした。
*****
浴恩館公園は、昭和3年(1928年)御大典の際京都で
使用された建物を青年修養道場として下賜されたも
のを多数の青年の奉仕によって移築、皇室の「御恩
に浴する」との意味で、「浴恩館」と名付けられた建
物を中心に、全国から集まった若者が自給自足をし
ながら共に人生を語り未来を夢みた生活学校の場で
あった所を公園として整備したものです。
小説「次郎物語」は、下村湖人が初代館長として、
若者達の指導に当たりながら、この地をモデルに構想
を練り、次郎の少年時代を描いたものです。
*****
こちらが、その浴恩館(小金井市文化財センター)です。
裏庭には、池などもあります。
そしてこちらが、「空林荘」。
*****
この空林荘は、全国の青年団活動の中心で
あった財産法人日本青年館が、昭和5年に
その分館として浴恩館(青年団講習所)を
開設した時講師の宿舎として建てられたものです。
青年教育の実践家として知られる下村湖人は、
昭和8年から同12年まで講習所の所長を務めました。
空林荘は下村湖人が講習生と寝食を共にし、
指導にあたったところです。
その頃、「次郎物語」の執筆を始めた湖人は
ここで構想を練り、次郎の少年時代を記述しました。
尚、戦後になって発表された第5部に登場する
友愛塾と空林庵は、
浴恩館と空林荘をモデルにしたものです。
*****
今度は、文化財センターも覗いてみたいです♪
★
浴恩館公園
小金井市緑町3丁目
042-383-1198(文化財センターTEL)
⇒
小金井市の散策・グルメ情報 総合ナビ・ガイド
⇒
多摩地区を散策などで愉しむサークル『三多摩エンジョイ倶楽部』
関連記事